『食事のせいで、死なないために』12[糖尿病]
『食事のせいで、死なないために』から、極にゃみ的に気になった部分のピックアップその12は、糖尿病。極にゃみ的にはあんまりご縁がなさそう?で、今までほぼ関心がなかったのだが、すっごくコワい病気なんや…。
アメリカでは、2000万人以上が罹患する病気で、1990年と比較すると3倍にも急増しているが、CDCの予測では、このままいくと2050年までに三人に一人が糖尿病になってしまうかもしれないとか… まさに国民病?
現在、一年間で、糖尿病が原因の腎不全が5万件、下肢切断が7万5000件、失明が65万件、そして7万5000人が亡くなっているそうだ。
以前は「若年型糖尿病」と呼ばれていた1型は、膵臓が充分なインスリンを分泌しないために起きるが、患者は多くない。
全体の90~95%を占めるのが2型で、こちらは筋肉や肝臓などの細胞に脂肪が蓄積することによって、インスリンの働きが阻害されることが原因。要は、食べ物に含まれる脂肪を減らしたり、運動によって体脂肪を減らせば改善するわけで、食生活と生活習慣が原因の病気と言える。
近年では、子どもの「糖尿病前症」が増加しているそうで、「前症」の段階でも、腎臓、眼、血管、神経などに糖損傷が起きている場合があることに注意が必要だそう。
子どもの糖尿病が急増した背景には、肥満の増加がある。6歳で肥満の子どもは、その後もずっと肥満である可能性が高い。そして、子どもの頃に肥満の人は、成人後にいろいろな病気を発症する率が高くなるそうで、心臓病による死亡リスクはそうでない人の2倍にも及ぶとか。
ちなみに、北米での肥満率と食生活についての調査によると、
ふつうに日常的に肉を食べる人たちの平均BMIは28.8(え!?)。
緩やかな菜食(月に2、3回は肉を食べる)の人で27.3(え!?)、
ベジタリアンですら25.7%(え!?)、
最も低かったヴィーガンですら23.6%。
…アメリカン、ナニを食ってもほぼ肥満?(五七五?)
アメリカのベジタリアンって、マサカ、「ポテトは野菜!」と、毎食フレンチフライを食べてるんじゃ…
(確か、西欧人的には、コメも野菜のカテゴリだと聞いたこともあるな…)
冗談はさておき、「脂肪」は必要な栄養素だし、ただ減らせばいいというものではないが、種類が問題。
肉や乳製品、卵などに含まれる「飽和脂肪酸」の一種であるパルミチン酸は、インスリン抵抗性を生じさせるが、逆にオリーブオイルやナッツなどに代表される「一価不飽和脂肪酸」は、飽和脂肪酸の有害な影響を防ぐ効果がある。「何で脂肪を摂取するか」が問題ということ。
この章でも、やはり菜食を中心にすることが、病気の予防や改善に効果的であるということが繰り返し述べられている。
ちなみに、日本人のイメージとしては、食肉の中では低カロリー高たんぱくでヘルシーとされている「チキン」だが、現在一般的に流通している鶏肉は、非常に脂肪が多い。100年前の調査と比べて、脂肪の量が10倍以上になっているそうだ。チキンがピッグ!(意味不明、失礼…)
本書の内容からは逸脱するが、
とあるふくよかな体型のタレントさんが、とある動物に例えられ、「侮辱」されたという事件が耳新しいけれど、あれってタレントさんにはもちろんだけど、「動物」に対しても失礼だよなと思う。
もしソノ「動物」が、(不健康なレベルで)太っているとしたら、それは飼ってる人が太らせているからだし、アノ動物が「野生の精悍な〇〇」ってのはあり得ないんだから、人為的に家畜化しておいて、バカにするとか、鬼やろ…。(鬼畜、と書きそうになったが、「畜」は悪くない。いや、そもそも「鬼」にしたって… ?)
ってなハナシは置いといて、太りすぎのチキンは、食べたら身体に悪い。それはポークも、霜降りビーフもそうだけど。
どの動物にしても、「安い肉」はとてもリスキーな食べ物だと思う。安売りのお肉を喜んで買ってたら、「早く肥育して利益を出す」ために、ホルモン剤を与えている、非常に危険なモノを食べることになるよ…(ヨーロッパでは、危険なのでとっとと輸入禁止にしたけど、日本は未だに嬉々としてとして輸入し続けてます。トランス脂肪酸の件もそうだけど、この国の政府は、国民の命や健康を本気で守ろうとはしてないし、多国籍企業の利益のための生贄に過ぎないと言っても過言ではないと思う)
★「米国産牛肉、「肥育ホルモン」の衝撃的な実態」(東洋経済オンライン)…ココ!
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