『食事のせいで、死なないために』
“山小屋暮らしの主治医”から、療養の供にと送られてきた本。
年間100冊も本を読み、これまでに数千冊を読破してきた読書家の yamaboy chef(医師) が、ベスト5に入るくらいお勧めの一冊なのだとか。
『食事のせいで、死なないために[病気別編]
もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学』
マイケル・グレガー、ジーン・ストーン 著
神崎朗子 訳
2017年08月 初版1刷発行
NHK出版 刊
毎日果物を1つ多く食べるだけで肺疾患の死亡リスクを24%減らすことができ、生の野菜・果物で胃がんの発症率を90%下げることができる…。
衝撃的な内容ではあるが、最新科学のエビデンスに基づいて書かれたもので、がんや脳疾患など、現代の死因トップ15の病気について、原因、予防、進行を食い止める方法までが解説されている。
え?アメリカ的な食事をしてたら、全員死ぬやん(?)という、オソロシイ内容(いや、何を食べようとどのみちヒトは全員死ぬんだけど、「これらの病気で」、という意味です)
寝そべって読むには(物理的にも)重たすぎるボリューム感なので、ぼちぼちと読み進めることにしてるんだけど、ちょこっとずつ内容をレビューしてみようかと。
末期の心臓病で余命数週間、「もはやなす術がない」と医師から見放された祖母(当時65歳)が、「菜食」と「運動療法」で奇跡的な回復を遂げたことをきっかけに、医師への道を志したという著者。やがて、「科学以外の力が、医学に大きな影響を及ぼしている」という深刻な事実に気づく… ちなみに、著者が大好きだった祖母は、96歳まで生きたそうだ。
心臓病、肺疾患、脳疾患、消化器がん、感染症、糖尿病、高血圧… およそ、「死因」として考えられ得る病気がずらり。
現代の都市住民は、老衰なんかでは死ねないのである。自然に寿命をまっとうするまえに、「何かの原因で病にかかり、命を落とす」。
その「何か」とは、主に不自然な「食」である。
超大雑把にまとめれば、日々口にする者を「菜食を中心とする未加工食品」に切り換えれば、多くの疾病は予防できる、というお話。
ちょっとずつまとめていこうかと思ってる。
「人間を死に至らしめるのは、運命ではなく毎日の食事だ」…これはおそらく、産業界にとっては「不都合な真実」だろうと思う。
参考
★菜食主義生活を送ったジョージの基本は「地中海食」だった…ココ
| 固定リンク
コメント