「野食ハンターの七転八倒日記」
・「ちょっとだけなら大丈夫」と、流通が禁止されている魚を食べたら肛門が言うことを聞かなくなり、勤務中にたいへんな事態に陥って社会的に死亡。その後三日間紙オムツが外せない生活に…
(ワックスエステルを含むバラムツ、アブラソコムツなど)
・ポルチーニと間違えて毒キノコを食べ、マーライオンの完コピ
(口にした瞬間吐き出したのに…)
・超絶美味なウツボを捕ろうとして嚙みつかれ、深手を負う
・流氷の天使「クリオネ」を食ったら…
などなど、一般ピープルがまず経験しなさそうなスゴいエピソードが満載。
★野食ハンターの七転八倒日記…ココ!
入手しやすく、かつ食べられる(比較的お勧めの)野食についての紹介もあるが…
※極にゃみ的には、、、食べてみた、、 くない、、、
・貧乏人のステーキ「カンゾウタケ」
・「ザリガニ」de麻辣小龍蝦?
・「狸汁」はじつは狸じゃなくてアレ?
・蛇は美味だそう。ヤマカガシはやめたほうがいいらしい。
シマヘビ>マムシ>アオダイショウ>>(越えられない壁)>>ヤマカガシ
・セミ(蝉の筋肉は「若干枝豆風味のツナ」みたいな味らしい)
・ウシガエル(けっこう美味らしい。フレンチの「グルヌイユ」)
・ミシシッピアカミミガメ(高級地鶏もかくや?の美味?)
※極にゃみ的には、びみょ。
・ホンビノスガイ
(美味かもしれんが、汚染物質貯めてそう)
※機会があれば食べてみたい
・ハマダイコン
まだ柔らかい葉、花芽、くびれができる前の若いさや(食べたことあるけど)
・ノゲシ
チコリやエンダイブに似た強い苦み。
茹でこぼして水にさらしてから食す?
・ツルナ
・カラスムギ、ジュズダマ(脱穀がめんどくさいけど栄養豊富らしい)
・アミガサダケ(たまに見る)
・街中ポルチーニ御三家
(ヤマドリタケモドキ・ムラサキヤマドリタケ・アカヤマドリ←たまに見るけど、食べごろサイズのはだいたい虫センパイが食ってる)
・ツルマメ(の納豆)
「あとがき」から抜粋。
ヒトはその歴史の中で、常に美味を求めてリスクをとり、さまざまな生き物を食べることにトライしてきました。その中でときにと尊い命が失われたり、酷い食中毒や事故を経験したりしながらも、美味しい食材を見つけたり、さらにはそれを自分たちのそばに置く技術を得て、後世の人々に貴重な情報を伝えてくれました。
そのおかげで現代に生きる我々は、苦労やリスクを負うことなく安全なものを食べ、暮らしています。それはとても素晴らしいことですが、ぼくはあえてその流れから離脱し、自分の力で新たな食材を見つけることをライフワークにすることにしました。なぜなら、食のフロンティアに立って後世のために新しい有用食材を見つけ出すことは、楽しいだけではなく、今後必ず役に立つはずだという確信があったからです。
我々日本人の食の安全はいま、さまざまなものによって侵されてきていますが、そのうち最も大きな危険に「乱獲による減少」があります。ウナギやクロマグロなど、古くから親しまれてきた食材たちが絶滅の危機に瀕しており、にもかかわらず大量捕獲大量消費の姿勢を続ける日本人に世界中の非難が寄せられています。その一方で、わが国では採捕されるにもかかわらず、利用されずに廃棄されてしまう生き物が山ほどいます。とくに顕著なのが漁業における「未利用魚」で、一説によると水揚げされた魚の実に三分の一がそのまま廃棄されていると言います。
我々日本人は「いま一般的である」食材ばかりを尊ぶ傾向があるようで、結果として特定の動植物に採取圧をかけすぎてしまっているのです。それを改善するためには、現在あまり利用されていない生き物の美味しさを見出し、伝えていくのも有効な方法になるのではないか、野食がそのためのひとつの切り口になるのではないか。そう考えて、ぼくはこの活動を続けてきました。
極にゃみ的には、
「人類が増えすぎて環境に圧をかけすぎ」問題には、「人間が増えるの止めないと…」ということしか思いつかなかったんだけど、採取圧を減らす!という発想があったとは。目から鱗であった。
ただし、どのソリューションも、それが唯一の解ではないはずで、たぶん“ベストミックス”を探りながらソフトランディング、というのが理想だと思うので、この考え方がもっと広まったらええのにな、と思う。
増えすぎの人類がこれ以上増えないようにするとか(経済の右肩上がりを当然と盲信することからまずやめよう)、
過疎と過密の問題を少しでも解決するとか、
クロマグロとかウナギとか、絶滅の危機に瀕してる生き物をありがたがって食うのをやめるとか、
モノにはまっとうな対価を払う、健全な市場を守るとか(安売り競争は誰のためにもならない)、、、
SDGs(Sustainable Development Goals)ってやっぱり大事だと思う。
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コメント
にゃみ先生
唯一の解というのは存在しないと思います。その時置かれている場所で刻々と変化していくのではないでしょうか?
島に生活するのに便利な港を作る時に、ずっと昔からのサンゴが小さく砕けて出来た砂浜を埋め立てました。海に入ると足首ぐらいの浅い水位でも熱帯魚がくるぶしにあたりくすぐったくなるような砂浜でした。大きな海ガメも産卵に来ていました。
一度でも砂浜をコンクリートで埋め立てると、もとの自然がおりなしていた営みに戻るには1000年単位の時間が必要になります。
私にとって唯一の解イコール自然を破壊するな!でしょうか。
自然を破壊するな!に拮抗できるものを私は知らないです。それが経済を回して生活を豊かにするということであっても、その豊かさがいつまでも続かないのは周知の通りです。
投稿: ヒロミ | 2021年6月15日 (火) 08:45
ヒロミさん、
唯一の解は「自然を破壊するな!」
ホントにそうです。
一度壊してしまったら、簡単に元には戻せない。
高度成長期に大々的にやらかした、
後先考えない乱開発の反省をきっちりしないといけないと思うのですけどね…
投稿: にゃみ。 | 2021年6月16日 (水) 08:15