『和歌山カレー事件』から23年
23年前の今日… 1998年7月25日。日本中を震撼させたあの事件が起きた。
自治会の夏祭りで出されたカレーを食べた人々が次々と嘔吐。67名が急性ヒ素中毒に陥り、うち4名が死亡。
地方の小さな町にマスコミが押し寄せ、犯人探しが始まった。やがて“疑惑の夫婦”にスポットライトが当たった。
ヒ素を使った保険金詐欺を働いていた林夫妻が疑われるのは、仕方がなかったかもしれない。
不敵な笑いを浮かべながら取材陣に水をブッかける林眞須美さんは、まさに “平成の毒婦”という雰囲気を醸し出していて、「この人ならやりかねかい」という印象ではある。
けど、「科学的鑑定」が正常に機能しなかったのはなぜなんだろう。物証とされているものは、疑わしいという鑑定がある。冤罪の可能性があるのだ。
本人も「カネには汚いところがある」と言っているが、だからこそ、なんのメリットもない無差別殺人なんかするとは思えない。
もしも無実だったら、20年以上に渡って死刑囚として日々執行の恐怖におびえながら、人権を完全に奪われて生きてきた人に、失われた23年間を、誰がどうやって償うのか。冤罪事件はこれまでにも数多く起きている。無実の人が、罪人として扱われ、長く獄につながれ、人生を奪われた。無実を訴えながら、無念の刑死を遂げた人もいたはずだ。
この件が本当はどうなのかわからないけど、せめて再審の道が開かれますように。
過去エントリ
★『和歌山カレー事件 再審請求のいま そしてこれから』…ココ!2015年7月21日post
★マガジン9『鈴木邦男の愛国問答』~「和歌山カレー事件」のこと…ココ!2013.
7.24post
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