『六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021』明日開幕
朝から快晴。『六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021』の内覧会へ。
下界は猛暑でも山上は快適。2020に引き続き、開幕直前のプレスプレビューに参加。
総合ディレクターでメインキュレーターの高見澤さんが案内するプレスツアーは毎年の楽しみ。
六甲スカイヴィラでは本濃研太さん「我々は神ではない」。このフロアの作品は、毎回とても個性的で、カラフルで、ビジュアル的にもインパクトがある。この向かい側、背面、レストラン入り口にも作品があり、どれもとても面白くて好き。。
六甲高山植物園の広場にある「小さな家」は、今年のミーツアートのメインビジュアルとなった作品。長井朋子さんのとてもかわいらしい世界観が立体作品で表現されている。アルピコラの中にも絵画作品が展示されている。どちらもとても好き。
先日リニューアルオープンしたROKKO森の音ミュージアムの庭園では、女優で写真家の松田美由紀さんの写真シリーズ『光彩』。女形の早乙女太一さんの艶やかな姿を写した作品の数々。女性が、女装の男性の、セクシーな姿を写しとる。テーマは「ジェンダー」だそう。
六甲有馬ロープウェー山上駅横、旧表六甲線のホームでは、土谷享さんの「ストリート・トイピアノ&六甲山トイトレッカー合唱団」の最終調整中。トイピアノをひくと、トイトレッカーが歌うというメカニカルな作品らしい。誰もいないときに行ってひとりで遊びたい。
かなり大型の絵画作品「ちゃぶ台会議」。作田優希さんのペイントで、環境問題、自然災害、新型ウイルスの感染爆発などの問題が多発するいま、地球との共存について話し合える場、を作ったそう。ディスタンスをばっちり取った椅子には座ることもできて、野外でもあり、ちゃぶ台会議をしても大丈夫そう…?
これまでは、カンツリーハウスの中の広々とした空間にたくさんの大型作品が展示されてきたのだが、アスレチック「グリーニア」になってしまい、場所もないし、入場料も折り合わないので(?)元のクラブハウスの建物だけを外からアプローチできるようにして、4人のアーティストユニット「パルナソスの池」が、「山々を泳ぐ方舟」と題し、廃墟の女王「マヤカン(摩耶観光ホテル)」の内部で着想したり制作したり、廃墟のパーツを持ってきたりして構築した世界が作られている。ものすごーく面白い。制作中のスチル写真も展示されていて、それも興味深い。
この「旧パルナッソスの休憩小屋」外側の道路には、しみずきみこさんの「ひとりオリンピック」というセルフポートレートの写真作品がずらり。これまたとても面白かった。私より5歳くらいお年上のしみずさんが、いろんな競技の写真の自分をモデルに撮影したもの。今回の東京五輪は、いろんな意味で「オリンピックの意義ってナニ?」ってことを考えさせられ、「パンデミック下で強行する意味あるの?」とか、「今やるべきこと?」などと憤りを覚えつつ、スポーツの祭典そのものが嫌いになったりしたけれど、このひとりオリンピックには、純粋に元気がもらえる…
「六甲サイレンスリゾート」では、以前グランプリを受賞した岩谷雪子さんによる植物を素材とした「みんな違う」。
六甲山に通って、採取した植物を利用して、工芸的な美しさに仕上げた作品の数々。繊細な美しさにはため息が出る。
もう1作家、河原雪花さんの「青い城」も、アニメーションとインスタレーションで独特の美しい世界観を表現。静かなときにじっくり観に来たい。
まだまだほかにも盛沢山。今日は時間の関係で、全部観れなかったし、観たものも超急ぎ足でじっくり見てないから、近々また来ないと。
今年は有馬温泉とJR三宮駅南側でサテライト展示を行っている。そちらも見に行きたい…
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