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『ムダな通院を減らすたった1つのこと ~あなたの悩みを解決する家庭医のすべて~』

秋の恒例ひきこもりの日々に突入。
ずっと以前に読んだ本のことなど。
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『ムダな通院を減らすたった1つのこと
~あなたの悩みを解決する家庭医のすべて~』
 小坂文昭 著
 白夜書店 刊
 2018年7月 初版発行

神戸市北区でこさか家庭医療クリニックを開いておられる小坂先生のご著書。

「家庭医」とは何か?ということをメインに、まだ日本では医師全体の0.002% しかいない「家庭医」がもっと増えれば、現在の医療が持つ問題点、大病院に患者が集中して、医師の負担が大きすぎること、医師が少なすぎる地方も少なくないこと、高齢化がさらに進むと、今の状況はさらに深刻化する… などが解決できるのでは、ということがわかりやすく紹介されている。

たとえば… 
・自分の意志で受診する病院を自由に選べる「フリーアクセス制度」が日本の医療体制を脅かしている
 →町医者ですむレベルの病気でも総合病院や大学病院にかかり、患者が集中する
 →医師の負担が大きい 患者は待たされる時間が長く、一人当たりの診療時間は短い

・「ドクターショッピング」の問題
 医師の診断が信用できず、次々と病院のハシゴをする。「セカンドオピニオン」とは似て非なるもの。

「治す医療」から「治し支える医療」へ
 この体制の中心になるのがプライマリケア=地域のクリニック=家庭医

・専門医が診ているのは、「臓器」と「その機能」
 →家庭医は、患者本人とその家族や地域など、本人を取り巻く背景も併せて病気をとらえる


P130 から抜粋
 ちなみに、私の考える最悪の死に方は「朝起きたときに何者かに拉致され、拷問されたあげく、海に沈められる」です。
 逆に最高の死に方は「がんで余命告知されたのちに医療用麻酔などで苦痛を緩和しながら、すべきことはすべてやって、自宅で食事を済ませて、辞世の句を詠んで、ひとりになった瞬間にすっと息を引き取る」です。

 …お医者様が、死に方として「がんが一番いい」と言うってハナシは何度か聞いたことがあるけど、やっぱそうなのかな。死期がある程度わかって、緩和ケアをチョイスすれば、まだましな経過になるからかな。

ほかにも、「風邪に効く薬はない」「サプリは必要ない上、むしろ害があるものもある」「高価なコラーゲンを飲むなら、安価なゼラチンでOK」など、案外知られていない小ネタもいろいろあって面白かった。

故・高橋敬三さんが、末期がんで余命数ヶ月という診断をされたときに、知人のつてで高名な医師を紹介されたが、「先生は病気の部分を診てくれているが、高橋敬三という人間をみてはいない」と言われていたのを思い出した。

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