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『ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』

芸人稼業と、ゴミ清掃員の二足の草鞋を履いて9年になるという滝沢氏Gomi_takizawaが「環境に対する共通認識を作りたい」と執筆した、ゴミにまつわるさまざまなエピソードを満載した一冊。

『ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』
マシンガンズ滝沢秀一 著
主婦の友社 刊
2021年8月 初版発行

大規模災害で大量のがれきが出ると、その処理には膨大な労力が必要となるし、昨年春の緊急事態宣言で、自宅に引きこもりを強いられた人々が、いっせいに家の整理を始めて、大量のごみが集積所に溢れかえったというハナシはまだ耳新しい。ゴミは自治体が回収してくれているから、“とりあえず”自分の目の前からは消えてくれるけれど、処理する側としては、回収キャパを超えるとたいへんなことになるのだ。

「森林は燃やすし、海にプラスチックは流すし、使わなくてもいい資源をバンバン使うし、使いもしないモノや食べ物をじゃんじゃん作っては捨てている、この罪深きありさまを“経済活動”と呼んでいる現状をどうにかしたい」と、ゴミに関わるオシゴトから気づいたいろいろなこと。
各地の自治体ですごく先進的な取り組みを行っているのに、案外一般の人には知られていないし、自治体同士で学びあうこともないのか、「もっと周知されればいいのに」という事例がたくさんある、ということが多彩なエピソードと共に紹介されている。

たとえば、町民一人一人がごみ削減に努め、リサイクル率80%以上を達成した上勝町ゼロ・ウェイスト宣言、千葉県市川市試作品が導入されている、24時間いつでも生ごみを捨てられる「i−BOX」、東京23区で初めて区内全域で戸別回収を導入した品川区の回収方法、香川県三豊市が導入している、ごみを燃やさず資源化できる「トンネルコンポスト方式(PDF)」、コロナで現在定期開催は中止されているが、生駒市が行っていたもったいない食器市、美しすぎて観光施設としても人気が高い「広島市環境局中工場」の事例。
また、歯にかぶせた金属、歯に詰めた金属、歯と歯をつないだ金属が貴重な資源に生まれ変わる「日本入れ歯リサイクル協会」というのもある。
※回収ボックスは、神戸なら「こうべ市民福祉交流センター」「神戸市立総合福祉センター」など市内8か所に設置。

「ごみを減らすと寿命が延びる」という仮説があるらしい。
※2018年5月13日付日本経済新聞「時流地流」で紹介。ゴミの排出量の少ない県と、長寿番付の上位県は連動しているらしい。ゴミに対する意識が高い地域では、総合的に健康に対する意識も高いのかも。
「捨てればいいじゃん」「ゴミの日にステーションへ運べば終わり、もう関係ない」ということではなく、環境や資源のことを考えて暮らしを見直してみたい。

【結論】
・このままいろんな資源をゴミとして消費し続けるとたいへんなことになる
・ゴミは限りなく減らせる
・分ければ資源
・まずはなるべくゴミを出さない消費行動

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