『新五国風土記 ひょうご彩祭』
摂津、播磨、但馬、丹波、淡路の旧五國からなる兵庫県についてまとめた一冊。これだけ多くの国が統合してひとつの県になった事例はほかにはないらしい。兵庫は合衆国?
2017年春から2019年春頃にかけて、各地の祭や伝統行事、土着の風習、食文化などを記者が訊ね歩いて書いたレポートで構成された全336ページオールカラー、読み応えずっしりの大作。
『新五国風土記 ひょうご彩祭』
神戸新聞総合出版センター 刊
2019年11月 初版発行
「明治政府が日本を三つの府と35の県としたとき、兵庫県は人口134万人で、東京府、大阪府をしのいでいた」そうである。
明治期、国際貿易港の神戸を支えるため、後背地を広くとりたい内務卿大久保利通によって、“播磨県”、“豊岡県”は兵庫にまとめられてしまった。
「もぐら」さん作、47都道府県を擬人化した漫画『うちのトコでは』は、各県1人のキャラが登場するのだが、兵庫県だけは摂津・播磨・丹波・但馬・淡路の5キャラ。どうしても一人にまとめられなかったそう。(神戸のイメージでまとめようと思ったら、播磨さんから文句が来たって)やっぱりね…
ちなみに、本書の内容はほとんどコチラで見られます→神戸新聞ネクスト「新五国風土記 ひょうご彩祭」
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