写真展『佐藤健寿展 奇界/世界』
西宮市大谷記念美術館で開催中の大人気の展覧会、会期ギリで滑り込み。
いやー、バタバタしててうっかり見逃すところだった。行けてよかった…
★西宮市大谷記念美術館
西宮市中浜町4-38
0798-33-0164
水曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
世界を旅するフォトグラファー佐藤健寿氏の写真展。
ど平日なのにすごい人、人、人。
作品の1点1点を食い入るように観る人々ばかりで、この作家さんの人気ぶりに改めて驚くなど。
「奇界」と「世界」はどういう関係性なのか。何が奇で、何がふつうなのか。
そして、、、
「多様性を尊重する」というのがポリコレ的には正しいけれど…
この豊穣すぎて多様すぎる世界を目の当たりにしてなお、個人としてその世界を本当に尊重できるのか…
世界はホントに多様である。
それは、面白いとか、ほほえましいとかいうレベルを越えてることすらある。
怪異?醜悪?恐怖?……
「世界」は自分が思ってるような世界だけじゃなくて、「奇界」もまたその世界にいる人にとっては、ふつうの「世界」。
びっくりするような景色を、だーっと一堂に展覧してくれるのが本展。面白く、楽しく、時折背筋が寒くなる。観ておいてよかったなと思った展覧会。5日まで。
それにしても、我が国のなまはげが裸足で逃げ出しそうな、奇怪な泥の仮面をつけ、ふんどしのようなものをまとった一見“未開の地の原住民”っぽい人たちが、じつはスマホを使ってるというこの世界。衛星からの電波が降り注ぐこの地上に、辺境の地などもうないのかもしれないけれど。
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