イワタバコ咲く谷へ。
紅葉谷道の通行止めがようやく解除で、アクセスが楽になった白石谷へ。
紅葉谷出合から先は、一時がけ崩れのため通行止めとなっていたけど、それがどうなってるのか確認しておきたいというのもあって。
お目当てのイワタバコは、バッチリ見ごろ。お盆頃に咲くイメージなんだけど…
びっくりするくらいの大群落で、谷全体を覆いつくすほど咲いているところも。
ルートとしては、白竜滝までは、ちょっと悪いけど、以前とそう変わっているわけでもなかった。
白竜滝の巻きで、7、8名のパーティが残置ロープで渋滞していて、しばらく離れたところで待った。その先も追いつかないよーに距離を取ってたのだけど、最後尾の方が気づいてくれて、少し広いところで譲ってくださった。
ところが、その先で、堰堤を右から巻かないといけないところを、まっすぐ突っ込んでしまった。少し行って、違うと思って戻ってきたら、またそのパーティと鉢合わせ。気まずいなぁと思いつつ、また譲ってもらった。
さらに、その先で巻いた尾根を外れて本谷へ戻るところで、踏み跡が怪しくなってきてうろうろ。またしても後続と鉢合わせたけど、GPSを確認しながら先行。その先で記憶にあるポイントに出て、あとは尾根を詰めるだけだなと思っていたら、あろうことか、またしても踏み跡をロスト。本来なら、戻ってきちんと確認すべきところだったんだけど、後続が近づいて来てるし、また鉢合わせするのは気まずいなぁと思って、テキトーなルンゼ地形を突破することにした。
が、、、下から見た感じと違って、グズグズの緩い砂地で、ところどころ埋まってる岩も、乗って大丈夫なのかよくわからない。
立ち木と思ったものはすべて枯れてて支点には使えず。けど、だんだん傾斜が増してきて、降りるのもヤバく、進退窮まる状況に。
久々に本気モードのスイッチが入って、脱出に専念することにした。アドレナリン全開。
砂地に“指アイゼン”突っ込んでそろりそろりと登り、支持力があるのかないのか不明の岩に祈りながら立ち込み、必死のパッチで植生のあるゾーンへ。ルンゼを脱出した先は深いササヤブで、この時期マダニが怖いから絶対に近寄りたくない場所なんだけど、突破するしか選択肢はないので、全身ササに埋もれながら藪を漕いだ。
激登りの滝汗と、悪場突破の格闘と脂汗で全身ドロドロ。あとで見たら、薄い生地のパンツの膝にかぎ裂きができてた。きっと膝周りは青タンだらけに違いない。
一応最高峰を踏んで、その後は一刻も早く風呂でマダニチェックをしたいので、魚屋道をとっとと下り、有馬温泉へ。
温泉街はけっこうな人出で賑わってたけど、銀の湯は不思議と空いていて、しっかり浸かって、全部着替えた(着衣や靴にマダニがついてて、後から取りつかれる可能性アリ)。
明らかに蚊ではない虫さされ痕がひとつあったけど、ムヒアルファEXをぬりぬりしたら、かゆみもわりとすぐ消えた。
【本日の教訓】
探せば絶対に踏み跡があるところで、無駄にリスクに突入するのはただのバカ。
第一、目的のひとつの、ルート確認になっていないではないか!大馬鹿野郎め。
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