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「山下清展」@神戸ファッション美術館

招待券があったので、猛暑のなか六アイ「神戸ファッション美術館」へ。
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「日本のゴッホ」「裸の大将」として知られる天才画家山下清さんの展覧会。
7月に入場者が1万人超えとなり、人気のほどが伺われる。今日も平日だけどすごい人だった。

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洋画家の梅原龍三郎が「ゴッホやアンリ・ルソーの水準に達していると思う」と評価したという稀有の才能。
幼いころの病気が原因で、軽い言語障害と知的障害があったが、障がい児施設で習ったちぎり絵に没頭するようになってその才能が頭角を現す。さらに、飄々とした風貌で、放浪の旅を続ける姿が人気を呼び、映画やドラマで描かれて、大人気に。

本展覧会では、幼少期から晩年まで、生涯を通じた作品の数々のほか、放浪の旅に使われた持ち物や着物、旅先から送った絵葉書、旅日記なども展示されている。
リュックサックに茶碗ふたつ(飯用と汁用)と箸、着替え1組、野犬に襲われたときのための護身用の石5つを入れて各地を放浪し、時には住み込みで働いたりもしていたらしい。清自身はこの放浪癖を「るんぺん」と呼んで、病気のようなもの?と思っていたようだ。

美的センスの素晴らしさもさることながら、驚異的な映像記憶力の持ち主だったらしい。放浪の旅先で見た風景などを、家に帰ってから記憶をもとに、じっくりと作品に仕上げていたらしい。39歳の頃、40日間にも及ぶ海外旅行に出かけて、旅先で見た風景を描いたシリーズ作品は、円熟期のものでもあり、目を見張るほど美しいものばかり。旅先ではスケッチしかしなかったそうなのだが、デジカメで撮ってそれをもとに描いたのかと思うレベルの精緻さで、その才能には驚嘆せざるを得ない。
そして、作品にまつわる“清語録”が随所に添えられているのが本当に面白かった。よい展覧会にご招待いただき、ありがとうございました。

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