« 東北旅-1 (神戸→花巻、黒湯温泉) | トップページ | 東北旅-3 帰途 »

東北旅-2 秋田駒ケ岳(縦走断念)

東北旅二日目。乳頭温泉郷はまさに紅葉真っ盛り。

Dsc00531
暗いうちにそっと起き出して、露天風呂へ…

混浴の露天風呂に誰もいなければ入ってみようと思って5時前に行ってみたけど、先客ありであきらめた。
女性専用露天風呂はわりと広くて、雰囲気もいいので、そちらで充分満足。
そして、お宿の朝ごはんはとても美味しかった。黒湯温泉はとてもよいお宿。
Dsc00547
朝食後、8時にタクシーを予約してて、秋田駒ケ岳の八合目までワープ。
小屋閉め作業の方々が大勢来られていた。建物に雪囲いをして、外の夏用施設を閉鎖する作業をされていた。
Dsc00553
午前中は曇り、午後から高気圧が押し出してきて晴れる予報。西からだんだん雲が取れてきて、午後はすっきりしたお天気になるはず、と期待を膨らませながら、まずは片倉岳へ。
Dsc00558_20221019215501
しばらく登ると、エメラルドグリーンの美しい田沢湖が見えてきた。寒くて地面には霜が降りてるけど、好天の予感。
Dsc00566
ところが、阿弥陀池あたりから、妙な雲行きに。風も強くて寒いので、とりあえず避難小屋で小休止。ここでも、小屋閉めの作業の方々が来られた。
Dsc00575
男女岳(おなめだけ/女目岳・秋田駒ケ岳)に登る途中からガスガスになってきて、強風が吹き荒れてきた。西風が強く、山頂部の岩にはエビのしっぽ。まるきり冬やがな!寒いがな!

登頂後、も一度避難小屋へ逃げ込む。外はほとんど吹雪の様相で、とても外で行動食とか食べられる雰囲気ではなくなってきてた。
電波状況が悪くて、webになかなかつながらないけど、弱い電波をなんとか拾って気象情報サイトにアクセスしてみたら、どうやら2時間前までの好天予報から大きく変わってて、午後からも雨雲が次々と押し寄せてくるもよう。しかも雷注意報が発令されてる。

げげー。どうすんねん。ずっと森林限界を超えた吹きっさらしの稜線歩きなんですけど…

この先、行程がそこそこ長いし、後半のルート状況が極にゃみ的にあまり把握できてない。記録サイトで藪がひどいとか、崩壊箇所があるとかの書き込みは見てたけど、直近の記録は発見できてない。
メンバーの力量はまずまずだとは思うけど、一緒に長距離を歩いたことはないし、状況が悪くなった時にどこまで耐えられるのかがわからない。
この先の天候変化もわからない。予報サイトもあてにはならないし、まったく予測がつかない。
なので、横岳と湯森山のコルでエスケープするかも、と告げてとりあえず避難小屋を出発(避難小屋から往路を戻るのが一番確実で安全なんだけど、も少し行ってみても大丈夫かなと判断)。
Dsc00587_20221019215801
雪というか、細かい霰が吹き付けて、うっすら白くなり始めてる。念のため、チェーンスパイクは全員持ってるし、氷点下を想定した防寒対策もしてる。でも、長い稜線歩きで低温と強風が続くと想像以上に消耗するし、条件が良くても標準的なコースタイムで日没時間のちょい前までかかる見込みだし、悪天の中だと、いったいどうなることやら。 

…ってコトで、もっと歩きたそうなお二人には申し訳ないけど、焼森下のコルから赤倉尾根を下って、八合目へエスケープすることにした。
Dsc00592
ま、今年初めて雪と氷を見たし、プチっと吹雪かれる体験もできたし、エエかな。

朝のタクシーの運転手さんが、「もしも何かあったら、ココに電話番号が書いてあるので、かけてください。助けに行きますよっ!」って言ってくださったのを幸い、八合目小屋に逃げ込むなり、さっさとタクシーをお願いしましたとさ。

小屋閉めの作業の方々は、「早く下りないと下りれなくなるよ」と心配してくださったけど、大丈夫!もうすぐお迎え来てくれます。
でも、本気で翌日はもうダメかもとのこと。軟弱な判断だったかもだけど、まずまず正解だったかな…。

|

« 東北旅-1 (神戸→花巻、黒湯温泉) | トップページ | 東北旅-3 帰途 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 東北旅-1 (神戸→花巻、黒湯温泉) | トップページ | 東北旅-3 帰途 »