ひょうごテロワール旅「朝倉山椒と赤花蕎麦」
満席の観光バスで、神戸から姫路を経由して但馬へ。
まずは「朝倉山椒 家康も好んだ天下の名産」で紹介された山椒の摘み取り体験。
朝倉山椒組合の茨木さんのご案内で、摘み方のコツなども教わりつつ自分のお土産用の摘み取り作業。定員いっぱい45名の参加者がいっせいに群がって、あっという間に採り尽くした。ちびっ子の極にゃみ的には、高い枝には手が届かず、なかなか摘めなかったのだけど、みかねた?組合スタッフの方が上の方に実ってるのを摘んでは渡してくれはった。ありがとう。
続いて、「赤花そば 極め抜く「十割」の風味」で紹介された、赤花地区へ。
品種改良をしていない在来種ソバは、開花・結実のタイミングが揃わず、バラバラに育つため収量が少なく、大量生産ができない性質なのだとか。そのため、栽培している地域はほとんどなく、在来種にこだわりを持って栽培しても、3km以内にほかの品種のソバがあると、花粉で交雑してしまうため、純粋な在来種はほぼ“幻の品種”になっているそう。この地域は、周囲を山に囲まれ、物理的に交雑のリスクがほぼない。周辺も含む地域で協定して、ほかの品種を植えないようにして在来種のDNAを守っているのだとか。
ココの蕎麦は、粘りが強く、つなぎを一切使用しない本物の十割そばができる。
一般的な「江戸打ち」という打ち方は、二八くらいに向いた打ち方で、そもそも道具も、練り方も、打ち方も全く違うのだとか。
“十割”と謳っていても、小麦粉以外の、山芋などのつなぎを使うところも多い中、ココでは完全にそば粉と水だけで打っているそう。見事な職人技を見せていただいた。
コシがあって、香りが高いので、蕎麦そのものを味わえる「水蕎麦」で。
出汁や薬味は使わず、ただ水を張った中に蕎麦が入っていて、アクセントにときどき漬物を口にしながらいただく。
たしかに、蕎麦の味や香りがストレートにわかるので、ほかの味はない方が美味しいかも。
このあと、つけ出汁と薬味で食べるざる蕎麦も出てきて、それも美味しかったけど、出汁や薬味の味が勝ってしまい、蕎麦そのものの味は、水蕎麦の方がしっかり味わえたなという印象。
最後に、朝来市にある超老舗の造り酒屋田治米合名会社「竹泉」へ。元禄15年、赤穂浪士討ち入りの年の創業、19代続く酒蔵。
テロワールにこだわり、アル添をしない純米酒にもこだわる蔵。山田錦以外にも雄町などを使った酒も造っているが、すべて地元産だそう。
明治の蔵、大正の蔵、昭和の蔵があって、その中でじっくりと熟成させている。5種類試飲させていただいたが、純米大吟醸ですら、「すっきり」とか「フルーティ」って感じではなくて、しっかりとコメの味がする力強い酒だった。
たまたま、添乗員さんが、10数年ぶりに会う超懐かしい方。
前日に確認のお電話をいただいたときに、
「ネギシさんって、もしかしてあの六甲山のネギシさん?」って聞かれて、
「明日の添乗員の〇〇です」って最初の一声で、こちらも「もしかしてあの〇〇さん?」って思ったので、お互いにびっくり。
ツアーでお世話になるのは初めてだったけど、さすがベテランはすごいなぁと感心。
当時たまに仕事をいただいていた会社の社長さんも、70代でまだまだ元気に活躍されていると聞いて、懐かしかった。
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