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蕎麦と削りたて鰹節と醤油糀を愉しむお店「勇蔵」

先日の越前蕎麦ツアーで、わざわざめがけて行ったお店のことなど。
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「雨で山に行かれへんから、そっち方面へ蕎麦を食べに行くわ」と伝えたら、福井の友が「行ったことがないけど、かねがね気になってるお店」と、教えてくれた。

市街中心部からはちょっと離れてるので、fukuzo号は置いてタクシー移動。住宅街の中の、ちょっとわかりにくい裏通りにある。
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ランチなのにわざわざクルマを置いて行ったのは、昼飲みがウリの店だから。
料理は予約で「おまかせコース」、ドリンクは日本酒3種飲み比べセットを。
好みを聞いてくれて、それに合わせてセレクトしてくれた。フク・モナ・にゃみとリクエストは三者三様、すべて違うセレクトですごいなぁと。なんでも、過去に7回頼んだ人がいたらしく、それでもすべて違うものを提供したそうな。
「そのときによるけど、だいたい24、5種類くらいはある」と。ひょぇぇ。
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まずは、前菜的な野菜料理の盛り合わせ。大工でもある店主が、レトロな鰹節削り器で本枯節を美しい花かつおに削ったものが、わっぱに入れて提供される。続いて蕎麦湯で巻いただし巻き卵も到着。
すべての素材が、とてもよいもののよう。ひとつひとつがしみじみ美味しい。
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お次はなぜかお雑煮。鰹節が効いた出汁がうっとりくらい香りがいい。トッピングの花かつおが踊って、芳醇な香りがふわりと立ち上がる。餅は地元の老舗のものらしい。岩海苔の磯の香りも相性良、美味也。
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続いて揚げ物。こんな切り方の蓮根、見たことないんだけど、素材のよさがダイレクトに伝わる。
揚げたてを味わえるよう、全部で5種を時間差で2回に分けて出してくださった。
自家製醤油麹、「へしこのこ」(へしこのぬかを炒ったもの)などで、いろいろな味わいが愉しめる。
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揚げ焼きも善き。醤油麹をちょっとつけると旨味がものすごく深くなることに驚いた。
くまが今、麹にハマってるらしいんだけど、麹のパワーってすごいよなぁと改めて。
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お洒落な店内。カウンターの端っこに、鰹節を削る削り器がセットされた大きなガラス容器があって、随時花かつおを削ってくれる。
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もちろん、シメは蕎麦。福井県産の蕎麦を使った十割蕎麦。腰があって、のどごしもよくて、香りもしっかり。
なんて美味しい蕎麦なんだろう。
福井の蕎麦らしい、しっかりとした太麺。おろし出汁も絶品だったけど、醬油麴やオリーブオイルで味変するのも楽しくて、お腹いっぱいなのに、ついつい蕎麦をお代わりしちゃった。全員食べ過ぎ警報。

おなかが苦しくて、大雨なんだけど、「せめて歩かないとどうにもならない」と、帰りは徒歩を選択。寄り道もしたので、クルマなら10分ほどの距離が、なんと2時間かかったけどな。歩いて戻ってきたと言ったら地元民に驚かれた。
けど、ホンマにいいお店だった。monacoちゃんなんて、翌日の昼に親を連れて行きたいといってその場で予約してたくらい。
よい店を教えてもらって感謝。(店主、じつは過去にロクスケに登りに来ていたらしいと後で発覚)

★蕎麦と削りたて鰹節と醤油糀を愉しむお店「勇蔵
 福井市飯塚町9-102
 木金定休
 11:00~16:00(最終入店)
 ※蕎麦がなくなり次第終了

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