早すぎる春の気配
暑いのが苦手な極にゃみ的には、例年冬至が来ると、ああ、また一日一日と夏が近づく… とユーウツになるのだけど(ふつう冬至の頃は昼時間が短いのと、日照が少ないためにユーウツになる人が多いとされている)、いちばん寒い季節である“寒”の時期にこれだから、ユーウツにもほどがある。梅の開花を素直に喜べない。
週末はまた寒くなるらしいけど、気候がどんどんおかしくなってきてるのは確実な気がする。
今年1月の平均気温は平年を大きく上回って、観測史上3番目の暖かさだったらしい。
暖かいために冬野菜の生育が良くて、白菜は大きくて安いけど、それって“想定外に早く育ってしまって、しょうがなく安く出してる”だけで、本来出荷しようとしてた時期にはもうないってことやんな。安値は一時的なもので、あまり喜んでる場合じゃないかもしれない。
このまま高温が続くと、今この地域に適応してる作物が作りにくくなっていくし、昆虫相なども変わって行って、たとえば熱帯特有の病気とかが北上してくるかもしれない。
海水温も上がってるから、これまで獲れていた魚が獲れなくなって、地域の食文化が変わってしまうかもしれない。
気候変動って、単に暑いとか寒いとかって人間の快適性の問題だけじゃない。
ヒマラヤの氷河が消えていくとか、ツンドラが緑になっていくとか、遠い世界の関係ない話じゃなくて、大気循環でつながってるから、必ず私たちの生活にも影響する。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』じゃないけど、事態は静かに静かに進行していて、じつは「point of no return」をすでに越えてしまっているのではないか、と極にゃみ的には本当に恐れている。
個人ができることはあまりないかもしれないけれど、ハチドリの一滴であったとしても、無駄に化石燃料を使うようなことをできるだけ避けるとか… 最も無駄な「戦争」をまずやめてもらいたい。
(ちなみに、ガザで起きていることは、「戦争」じゃないです。「虐殺」です。心の底からの怒りを込めて書きますが。)
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