虐殺を止めろ!子どもを殺すな!誰も殺すな!
先週の現地の報道では、イスラエル軍がハーン・ユーニス市を徹底破壊…ココ
ともかく、毎日人々が殺され続けている。死者の数は、発表されるたびに1000人単位で増える。
イスラエルは、「ハマスをせん滅するためには民間人が巻き添えになるのも仕方がない」という。
けれど、死者の約半数は子どもだ。何の罪もない幼い子どもたちが殺されている。生まれたばかりの赤ん坊も、妊婦も、誰も守られていない。子どもを殺すな!女性も男性も大人も、誰も殺すな!
イスラエルは、「ハマスの拠点を潰すためにガザ北部を空爆するから、非戦闘員は南部に避難しろ」と言って、人々を最南部のラファへ押し込めた。そして、今度はそこを空爆してる。
ラファに手を出すな!
ガザ地区は元々世界一人口密度の高い地域。病院も大学も空爆で破壊され、人々はがれきの街で不自由な生活を強いられている。イスラエルがわずかな農地も破壊して食糧生産がほぼできなくなり、国境を封鎖しているために外からの物資も十分に届かない。約50万人が飢餓に直面しているという。
ガザで起きていることは、「戦争」じゃない。
「虐殺」。
戦闘員でもなんでもない、無謬の大人も子どもも、無差別攻撃にさらされている。
陸路では十分な物資を輸送できない状況にあるため、食料などの救援物資を空から落とし、それを拾いに集まって来た人々を狙って攻撃するイスラエル。人間のやることじゃない。
イスラエルからすると、パレスチナの人々は人間ではないらしい。「劣等民族」のレッテルを貼られてジェノサイドに遭った人々の末裔が、なぜそんなことを…
なんで国際社会はこの理不尽で残酷な蛮行を止められないのか。
停戦に向けた国連決議を毎回拒否する親イスラエルのアメリカも許せない。
昨年10月7日にハマスがしかけたテロは確かにいけないことだけれど、長きに渡って「天井のない監獄」に閉じ込められてきて、ずっと抑圧されてきたパレスチナの人々が反撃したことを、鬼の首を取ったようにあげつらう人たちは、イスラエルがどれだけパレスチナの民に対してひどいことをし続けてきたかをわかって言ってるのだろうか。
もちろん、“それでも武力行使はダメ”だと私も思う。けれど、この非道なジェノサイドを、どうにもできない国際社会ってなんなんだ。
去る2月25日。
親イスラエルで(なんなら裏で糸を引いてるかもしれない)アメリカの軍人が、自分の命をかけて抗議した。
25歳のアメリカ空軍兵士であるアーロン・ブッシュネルさん。
ガザへの侵攻に抗議して、首都・ワシントンのイスラエル大使館前で焼身自殺したのだ。
「私はこれ以上虐殺に加担しない。今から過激な抗議を行うが、侵略者たちがパレスチナの人々に行ってきた行為に比べれば、全く過激ではない」と自撮りのカメラに向かって語り、可燃性の液体(ガソリン?)を全身にふりかけて自分自身で火をつけた。(動画を見てしまった‥‥)
炎に包まれながら、意識ある限り「Free Palestine!」と叫び続けていた。
★在米イスラエル大使館前で自身に火をつけた男性が死亡…ココ
焼身自殺による抗議と言えば、侵攻してきた中国によって抑圧されているチベットの人々が思い出されるが、彼もチベットの僧侶のように見えた。
じつはチベットでも、ずっと以前からひどいことが起きている。まだ解決していない。
ぜひこちらを
★「チベットはなぜ中国からの激しい弾圧に晒され続けるのか」 …ココ ダイヤモンドオンライン 2023.1.14
★焼身しか策がないチベット人の悲劇…ココ
2008年に私が書いたこちらも。
★チベット情勢がよくわかる?篠田節子『転生』
そして、この国の「防衛装備移転」問題。
殺傷能力のある兵器の輸出を容認していいわけがない。憲法を踏みにじってまでアメリカ様に尻尾を振るクソメガネ。
「戦争中の国へは輸出しない」原則だけど、日本がアメリカに輸出するパトリオットは、アメリカからウクライナへ渡り、ロシア人を殺す。アメリカからイスラエルへ渡らないとも限らない。日本製のパトリオットがアメリカで使われ、アメリカにあったパトリオットが戦争中の国に送られるなら、同じことだ。
「永久に戦争を放棄した国」で作られた兵器が、人々を殺す。そんなことがあっていいはずがない。
極にゃみ的には、抗議の焼身自殺はとてもできないけど、生きていく上で、ヨノナカがこんなことになってるという理不尽を許容してはいけないと思う。過激な抗議はできなくても、ブツブツと文句を言い続ける。
ところで、最近バックパックにつけているステッカー(このエントリのトップ画像)。
なぜスイカ?とよく聞かれる。
(「何か美味しいもののことが書いてあるのかと思った」って言われた。私が食いしん坊なせいで…)
中東戦争で、パレスチナの人々はイスラエルの弾圧を受け、国旗の使用が禁じられた。
その色、赤、緑、黒、白を使った「スイカ」の絵柄が国旗の代わりとして使われるようになったという経緯がある。
(ちなみに、この4色は汎アラブ色、イスラム・アラブ色とも言われ、アラブ諸国の国旗に用いられている。赤は聖戦によって流された尊い血と犠牲、緑は豊かな国土、白は清浄な生活、黒は過去の圧政や戦争を表しているとか。今のパレスチナには、赤と黒しかない。)
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