« 3月8日の畑(じゃがいも植え付け) | トップページ | 極寒の京都西山方面 »

サイエンスカフェ「スズメバチ」

Rokko Beaver's Nestにて、スズメバチのお話を聞いた。
Img_1861
1月28日のサイエンスカフェ第一弾に続く2回目。

神戸大学国際人間科学科環境共生学科 大学院人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教によるもので、ご研究されているスズメバチについてあれこれ。
日本にはオオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチなど6種類ものスズメバチが生息しており、100年ほど前までは、ハチ食の食文化が全国40都道府県で残っていた。幼虫をすき焼きに入れたり、唐揚げにしたり、佃煮にしたりと食べ方もいろいろ。巣の探し方や捕まえ方なども多様なスキルがあったらしい。今も地域によっては人気のある食材で、幼虫の入った巣は、1kg12000円くらいで取引されているそう。
中国では、「ツマカスズメバチ」という種類のスズメバチを食用として養殖する企業が2000社もあって、富裕層向けに販売しているらしい。ちなみに、このツマアカスズメバチは、日本では特定外来生物に指定されている。

日本に限らず、東アジアでは昆虫食が一般的で、アフリカなどでも、蛾の幼虫を市場で売っていたりするらしい。
北米でも、先住民族は昆虫食を行っていたが、キリスト教圏の人々は、昆虫を忌み嫌うため、欧米諸国には昆虫食はほぼないそうだ。

しかし、サンマやウナギ、アサリなど、和食の重要なたんぱく源が資源として枯渇してきている状況で、昆虫食をもう一度見直すべきなのかも…
後半パートで、お味見タイムが。
Img_1869
まずは「タガメサイダー」。
日本では稀少種になってしまっているので、原料は輸入モノだそう。
タガメは水生のカメムシで、例のカメムシ臭がすごいらしいのだけど、あら不思議。なんとも爽やかな香りが…

もうひとつ「昆虫煮干し」。
Img_1866
右が、宮崎県産の「昆虫煮干し」という商品化されているもので、スズメバチを乾燥させたもの(まんまや!)
左は、聖子さんが西区の畑で捕まえて佃煮にしたイナゴ。
スズメバチは、イワシの煮干しより上品な味で、うまみがたっぷり。幼虫バージョンも食べてみたんだけど、そちらの方がさらにアミノ酸が濃い感じがした。

スズメバチと出会ったときの対処について聞いてみた。
・1匹で行動しているスズメバチは怖くない。無視していい
・近づいてきたら、じっとしている
・横の動きに反応するので、正面にいるならそっと後ろへ下がる
・危険なのは秋口の繁殖期で、巣に近づいたら集団で襲ってくることがある
・顎をカチカチと鳴らすのは威嚇なので、全力でその場から離れる

現役の研究者の方のお話が聞けるサイエンスカフェ、とても楽しい。第三弾もやってほしい。
ネタのリクエストがあればビーバーさんへ…

|

« 3月8日の畑(じゃがいも植え付け) | トップページ | 極寒の京都西山方面 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3月8日の畑(じゃがいも植え付け) | トップページ | 極寒の京都西山方面 »