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秋田駒ケ岳で出会った花たち(後半)

東北旅二日目、大焼砂分岐から先で出会った花たち。まずは“女王”さま。
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大焼砂分岐から黒い砂礫帯に入ると、斜面一面がコマクサの群落。まだつぼみすら上げてない株も多かったけど、咲いてる株もちらほらあった。さすが“高山植物の女王”というだけあって、気品と風格のあるお姿は美しい。

コマクサと言えば2010年8月の蓮華の大くだりが思い出される。蓮華岳の群落は2回見たけど、ホントにすごかった。

火山噴出物由来の貧栄養土壌で、不安定な砂礫に生える。しかも寒冷地。積雪がある間は休眠せざるを得ないため、成長できるのは一年のうち半分くらい? だから、ものすごく長い時間をかけて成長する。

なんでこんな劣悪な環境を選んでいるかと言うと、“環境のいい場所で他者と競合するより、ほかに誰もいないところでマイペースで育ちたいから”。 …まさに孤高の女王である。

ところで、ずーっと以前、誰かに
「こう見えても草ではなくて木(樹木)なんです」と教えられて、ずーっとそれを信じてたのだけど、今回改めて調べてみたら間違ってた。
立派な草本(多年草)でした… ウソ言ってスミマセン。訂正します。

ムーミン谷で、チングルマとコイワカガミと競演していたのがヒナザクラ。
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サクラソウ科だけあってかわいい。ハクサンコザクラの白花バージョン的な感じ?

男岳分岐から稜線への急登にもいろんな花が咲いてた。
スミレの仲間がいろいろ、スミレ科は同定に自信がないから、ほとんど「スミレの仲間」と雑に呼んでたんだけど、紫のスミレと、キバナコマノツメやタカネスミレのような黄色のスミレも数種。

そして…
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最近名前が思い出せないことが多いのに、なぜかすっと出てきたムシトリスミレ。タヌキモ科だからスミレの仲間ではない。
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可憐なお姿に似合わず、葉っぱから粘液を出して虫を捕まえて消化しちゃう食虫植物。そのムシトリスミレの葉っぱに、モウセンゴケが絡みついてて、なんか虫地獄的な展開?
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激登りのパートで一番いやしてくれたのは、先月の月山で一生分くらい見たシラネアオイ。またしてもたらふく咲いてて、思う存分楽しませていただきました。ほかにも、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ベニバナイチゴ(濃い紅色のバラ科)もよく咲いてた。
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日本では唯一の赤い花のイチゴ。本州北部の高山エリアにのみ分布。

ヒメイチゲ、ムラサキヤシオは終わってたっぽい。今回会えてない花も多いので、季節を変えてまた行きたいなぁ。

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