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爆風敗退@御嶽山

お花の見ごろを狙って御嶽山へ。
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下界は晴れ、午後から一時的にちょっと雨が降るかも予報。ガスが涌く中、御岳ロープウェイで飯森高原駅へ。

黒沢口2150mからスタート。雲が多くてあまり遠くは見えないけど、まずまずのお天気で、涼しい。
天気予報はコロコロ変わってて、直前に見たところでは、午後に1時間くらい小雨が降るかもって感じ。
ちなみに、“てんくら”はCだったんだよね。

歩き始めて10分ほど、行場山荘あたりで雨が降り出した。
上から降りて来た人たちがずぶ濡れなのを見てレインウェアを着ることに。
八合目手前あたりから本降りになってきて、道は沢状態。女人堂を過ぎると風も強くて、時折よろめくレベルの吹き方。
けど、その段階では、予定通り行くつもりで行程管理。誰もバテないようにしっかりようすを見ながら…

女人堂の上で追い越した女性二人組が、
「雨なので五ノ池小屋まで行く予定だったけど、石室山荘に変更した」というのを聞いて、
「ご高齢だし無理しない方がいいよね…」と思ってた。
その石室山荘を過ぎて、覚明堂の鳥居のあたりで、メンバーの状態がちょっと不安になってたところへ、上から下って来た30代くらいの若い二人組が、
「この先は強風で無理です」
「稜線はココより風が強いのは当たり前だけど、ムリって???」と、とりあえず進んだ。
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その時点でメンバーはけっこう消耗してて、ヨレヨレ歩いてるし、さらに風雨が強くなるだろう稜線上の行程がそこそこ長いので、どうかなって感じ。
で、稜線に出たとたん、とんでもない爆風。風速20mはありそう。
これは!アカンやつや!!
耐風姿勢を取らないと足をすくわれるレベルの強風で、雨粒がレインウェアの上から当たっても痛い。雨じゃなくて霰じゃないのか?もしかして雹か?
ともかく、アカン!!!
10歩くらいで即断、「戻りまーす!」

…全員、今日のお宿をめっちゃ楽しみにしてて、極にゃみ的には予約開始日に朝から200回くらい電話をかけまくって、ようやく取れた予約なのに…
極にゃみ的には前回も悪天だったから、今度こそ映えテラスで夕陽を、って思ってて、マサカ敗退することになるとはひとかけらも想定してなかった。

覚明堂の脇の風が除けられる場所まで戻り、五ノ池小屋に電話して、行けないことを伝えた。
「ご安全に…」と言っていただき、一番近い石室山荘へ。

「天候が悪くて先へ進めないので、泊めていただけますか」と聞いたところ、同じようにずぶ濡れの人がたくさん。
「急なお客さまが相次いで、食材が足りなくなったので、通常メニューの食事が出せませんがそれでもよければ」とのこと。
「屋根と壁があれば充分です!!!」ってコトで無事に収容していただいた。カップ麺でもいいよ、この際。

全員ずぶ濡れ。おニューの最新装備のヒトですら濡れてた。パックカバーもちゃんと最初からつけてるのに、バックパックの中まで浸水してる。
どんだけ… つか、引き返してなかったら遭難してたかもしれない。
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お宿では、濡れ鼠の人々が次々と到着するものだから、土間の脇にブルーシートを敷いて、濡れたものを乾かせるようにハンガーを大量に用意してくれて、数か所で火を焚いてくださってた。
予約客4名。急遽収容8名。総勢12名。
小屋のあるありがたさをつくづく思い知った夜であった。(ちなみに、急遽収容していただいた8名は全員五ノ池小屋の予定)

それにしても心強いのはやっぱりファイントラック。新調したばかりでまだ着用2回目のエバーブレスフォトンのレインパンツ、完璧なオシゴトぶりで、私のパンツはまったく濡れてなかった。上半身はかなり濡れたけど、それはウェアのせいじゃなくて、たぶん風が強すぎて、襟元や袖口から浸水したのだと思うけど… ダメダメだったのがバックパック。それもたぶん風圧で浸水したと思うのだけど、バックパック本体だって撥水機能があるはずなのに、見事に浸水してた。ま、極にゃみ的には絶対濡らしたくないものは防水パッキングしてたから、あまり実害はないのだけど… ジップロック善き。

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