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イタドリ

毎年この時期1回か2回か食べる里山の幸。タデ科ソバカズラ属の多年草。
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山を歩いてると、林道の脇などににょきにょき生えてるやつ。

アスパラみたいな感じで、太短いやつを選んで摘む。
洗ってから熱湯をかけると、面白いように皮がするーっと剥ける。

関西の人はあんまり食べないみたいだけど、土佐の方では非常に好まれるみたい。
土佐料理の店で店主としゃべってるときに、イタドリの話になって、時期になるとスーパーで売られているという。
「そこらへんの山にいくらでも生えてますよ」って言ったらびっくりしてた。都会っ子なんだろうな。

極にゃみ的には、子どもの頃から馴染んだ祖母の味。岡山のヒトなんだけど…
半世紀も前のことだが、神戸の東灘に住んでた時、イタドリが出る季節になると、祖母に連れられてイタドリ摘みに行った。
山じゃなくて、近所の鉄道の線路わき。今なら立ち入り禁止で怒られるところだろうけど、当時はとがめられることもなかった。
祖母は、皮をむいた後、しばらく水に浸けてあく抜きをしてから炊いてくれてたと思うんだけど、具体的な調理法は知らなかった。

シュウ酸がきつくて酸味も強いので、単に水に浸けるだけじゃなくて、いちど塩漬けにすると美味しいことを知った。
んで、炊くとすぐに煮崩れるので、炒め煮みたいな感じにする。
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でも、年に一度やるかやらないかのものなので、うっかり忘れてて、出汁を入れて少し煮てしまったらやっぱり崩れかけた。
なんとか許容範囲かな… 

塩漬けのまま長く置くと、たぶん塩分が足りないせいだと思うけど、雑菌に分解されてやっぱり溶けてしまう。
自生しているやつ、条件がいいと3mくらいまでのびて、まるで樹木のようになるけど、じつは組織がそんなに強くないのかも。

生命力が強すぎて、建物に被害を与えたりするので、いやーな外来種の「害草」とされている国もあるそうなのだけど… 芽のうちに摘んで食べてしまいましょう。

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