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『てっぺんの向こうにあなたがいる』

先週封切になった映画を地元のミニシアターCine PiPiaで鑑賞。
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★『てっぺんの向こうにあなたがいる』(公式サイト)

女性として世界初のエベレスト登頂を成し遂げた登山家・田部井淳子さん著『人生、山あり“時々”谷あり』を元に、登頂50周年の節目の年に公開された作品。
吉永小百合さんが田部井淳子さん役、若いころの淳子さんをのんさんが好演。主人公の夫を佐藤浩市さんが演じたのもよかった。
吉永さん、とても美しいのだけれど、佐藤さん共々、エエ感じのトシヨリ感を出してたのがサスガというか、プロの俳優だなぁと。

登り方の“スタイル”に違和感を持つ人もいると思うけど、当時エクスペディションではポーラーメソッドが一般的だったから、アルパインスタイルが主流と認識されている今の時代の感覚とはいろいろ違う。
そして、当時の装備の再現とか、ファッションとか、ものすごいこだわりを感じた。まだ走るボンネットバスとか、どこにあったんだろう。

映画では描かれていないけど、女子登攀クラブでは、エベレスト登頂の5年前、最初の遠征としてアンナプルナⅢを目標として設定。田部井さんは副隊長として登頂に成功している。その成功によって、次の目標としたのがエベレスト。4年近い歳月をかけて準備を行ったが、資金や資材の調達が本当に困難だったと思う。
副隊長兼登攀隊長として参加した田部井さんだが、最終的に登頂できたのは彼女一人だけ。
映画の中で、「あなた一人が注目されて」という怨嗟の声が仲間たちから上がって、そりゃそうだよねと思うけど、ポーラーメソッドってそもそもそういうものだからなぁ。

でも、そのことは、表舞台で光を浴びたのと同じだけ、裏ではいろんなことを言われ続けて、辛い記憶として残っただろうというのは想像に難くない。
登攀隊長ってコトは、隊の中では一番登る実力があるということだから、「一人しか行けない」という状況の中、彼女が選ばれるのは当然なんだけど。作中ではのんさんがホントにいい感じの演技をしていた。
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先に読んでたのが、フリーペーパーの『山歩みち」、Vol.049(2025年秋号)。
ヤマケイの神長幹雄さんが文章を寄せ、メガホンを取った坂本順治監督のインタビュー、柏澄子さんと山田淳さんが「私と田部井さん」と題して思い出を寄稿。山田憲和さんの映画評もあり、読みごたえがある。まだあるかどうかわかんないけど、ビーバーの巣にも置いてます。

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