『腸と森の「土」を育てる』
『腸と森の「土」を育てる』
桐村 里紗 著
光文社 刊
2021年8月 初版発行
目には見えない、土壌に生息する微生物が環境にとって非常に重要なように、ヒトの体内で生きている大量の微生物は思っている以上に重要な要素である、ということを解説した本。
「腸内細菌」は、元々土壌由来の微生物が食べ物を介してヒトの体内に入り、共生している。
「森林土壌と土壌を形成する微生物」の関係と、「ヒトの腸と腸内細菌」の関係は非常に似ているという。
多種多様で膨大な微生物たちが「生きた土」を作るのと同様、多様な腸内細菌がヒトと共生することによって生命を維持することができている。
いわば、ヒトは自分一人で完結している生命体ではなく、膨大な量の細菌たちとの「超生命体システム」なのだとか。
しかし、近代以降、“自然”ではない農法で食糧生産が行われ、自然環境も、ヒトの体内環境も、“不自然”な状況にあり、それがびっくりするほどいろいろな問題を引き起こしている。 …そうだったのか、というコトがてんこ盛り。
内科医で、分子整合栄養学、バイオロジカル医療、腸内フローラ研究などの第一人者でもある著者が、「食」「農業」「環境問題」などに切り込み、「プラねたりーヘルスケア」という大きな枠組みで解説している。簡単に要約することは難しいのだけど、ものすごく気になる項目が多いので、購入するつもり。良書です。
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