『いのちの食べかた』

各地で自主上映されて話題になっている映画『いのちの食べかた』を観た。
Photo_2原題は聖書の言葉『OUR DAILY BREAD(われらの日々の糧)』。来歴に思いを馳せることなどなく日々口にしている食品がどうやって作られているのか、その過程を淡々と描いたドキュメンタリー作品。ナレーションもなく、特殊な演出もBGMも何もない。ほとんどフィックスのカメラで撮影されたさまざまな食糧生産現場の映像をオムニバスでつないだだけ。衝撃的なシーンもいくつかあるが、それらの作業をしている人々がひたすら無表情なのがなんともいえない。そして、彼らの昼食風景が時折織り込まれるが、黙々と食べる姿はけっして美味しそうでもなければ幸せそうでもなく、食べるっていったいどういうことなんだろう・・と改めて考えてしまった。
何も考えることなく日々の糧を口にしている私たちだが、食べものはすべて「いのち」であり、食事の前に「いただきます」というのは、ただの呪文なんかではない・・ってことを改めて考えた。一見の価値のある作品だと思う。
★『いのちの食べかた』公式サイト・・ココ!

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BS hi「白夜の大岩壁に挑む」

珍しく飲まずに帰宅。だってテレビ観たかったんだもん。ま、今日は飲む相手もいなかったんだけど。0711180088映画は好きだけどテレビってニガテで、めったに見ない。でも今日のNHK BS hiの番組は見たかったんだ~・・・
帰宅後わんこの散歩を6分で済ませ、シャワーは5分、洗濯物は4分で乱雑に取り込み、3分でニラ炒めを作ってロング缶と共にテレビの前へ!いえーい!間に合った・・・

ってーか、やっぱ山野井夫妻はスゴイわ。

泰史さん「誰より登ってるよ、僕は。でも、若干足りないんだ」 だからグリーンランドへ。
妙子さん「やっぱり楽しいから。できる範囲でやりたいなって」 できる範囲がスゴすぎ!妙子さん、いつでもいい表情してるなー。前向きな生き様、ホントにすごい。

一番印象的だったのは、泰史さんの
「真面目に遊んでるんです。この程度の遊びに命かけてますから。」
・・この程度って。ねぇ。
・・最後に、
「僕なんか技術も体力もないけど、モチベーションだけはずっと昔からあるし、今もあるし。」 ・・・そりゃー、部分的に見ればもっとテクニカルなクライマーも、もっと体力のある人も、もしかしているかもしんないけど、総合力って部分でホントにとてつもない人だと思う。それを実現させるのはモチベーションなのか・・ そうなんだ・・ モチ・・・

今、哀しいのは、この番組の録画に失敗したこと・・あー、残念。チューナが調子悪くて、途中で何回もフリーズしてちゃんと観れなかったんだよなー・・誰か録画してたら貸してほしー・・

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『ミッドナイトイーグル』

「邦画としては最大スケールの本格山岳サスペンス・アクション映画」
Mne_2総制作費10億円・・陸上自衛隊と航空自衛隊が協力・・舞台となるのは厳冬期の北アルプス・・なかなか見どころ満載である。
雪に閉ざされた北アに、ステルス爆撃機「ミッドナイトイーグル」が墜落、核を搭載した特殊爆弾の起爆タイマーが働いて・・という高嶋哲夫原作のドキドキストーリー。
“白迷彩”を着た自衛隊の山岳レンジャーと某国工作員がお互いに撃ち合ってバタバタ死んでいくのに、赤や黒の目立つ色のヤッケを着た主人公達にはちっとも玉があたらないのはナゼだ?とか民間人が自動小銃を拾っていきなり応戦できるのか?とか突っ込みどころは満載だけど、心地よいスピード感でストーリーが展開していくのはサスガによく練られていると思う。空撮で美しい雪山をたっぷり堪能できるのもナカナカ。完成度の高い、楽しめる映画だ。
 戦場カメラマンとして世界各地で悲惨な現場を見てきて、戦争というものを徹底的に憎悪している主人公が、行動を共にすることになった生き残りの自衛官に向かって「軍隊はきらいだ」的な発言をするシーンがあるのだが、それに対して「我々は、軍隊ではない。自衛隊だ」という吉田栄作のセリフがとても印象的だった。え?反応しどころがちょっとヘン? ・・・読むべきものが片付いたら原作をも一度読みなおそっと。
 ところで・・ミッドナイトイーグルの墜落地点ってドコなんだろう。原作では槍ヶ岳の南側の“天狗原”なんだけど、このパンフの写真からすると、北穂上空から見た槍ヶ岳の北、鷲羽のまだ向こうだから・・野口五郎のあたりか?そう言えば雪山シーン、妙にフラットな地形のところばっかりだったな。最初に主人公二人がガスってる中を取り付こうとしてたのは、ぼんやりと大同心らしきものが見えてたから八ヶ岳の西面だと思うんだけど・・
ちなみに山岳アドバイザーは登山家の小西浩文さん。小西さんは、世界でまだ2人しか成功していない「8,000m峰 全14座 無酸素登頂」達成を目指してガンバってる現役アルピニスト・・ナニゲに“学年”が一緒だったり(別に学校が一緒ではないが)するもんで、なんとなく親近感が。50までに目標達成・・ってあと8座もあるのに4年しかないじゃん!小西さん、ガンバ! 
・・・え゛?ってコトは4年後私も50歳!?ま、ま、マジかよ~っ ((((((ノ゚⊿゚)ノ

『ミッドナイトイーグル』
原作/高嶋哲夫 監督/成島出 脚本/長谷川康夫・飯田健三郎
編集/ウィリアム・アンダーソン 山岳アドバイザー/小西浩文 配給/松竹
11月23日~ロードショー

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『ダーウィンの悪夢』

かつては数百種の固有種生物が生息する生態系の宝庫で、“ダーウィンの箱庭”と呼ば0706210001 れていた、アフリカ最大の美しい湖・ビクトリア湖。半世紀ほど前、何者かが外来魚ナイルパーチを放流した。肉食の巨大魚は在来種を駆逐して急激に増殖し、ビクトリア湖の生態系は壊滅的に。
しかし、この魚を水産資源として加工してヨーロッパや日本へ輸出することにより大きな利益が生まれ、湖畔に暮らす人々の暮らしにも重大な変化が現れる・・。
グローバリゼーションの功罪を問い直す、衝撃的なドキュメンタリー作品、それが『ダーウィンの悪夢』。

不都合な真実』とセットで観たい作品・・と言われているが、あまりに重い。貧困ゆえの暴力やドラッグへの依存で蝕まれていくストリートチルドレン、生きていくために売春をしていて殺されてしまう少女、蔓延するエイズ、うじが湧いている魚の廃棄物を腐臭の中で加工する人々・・・正視に耐えない衝撃的な映像の連続に、隣に座っていた女性は途中でついに席を立った。私だって半分くらい気を失っていたくらいだ(?)。

太古から連綿と繰り返されてきた、人間の身勝手な欲望が生み出す醜い現実。宗教家が何を言おうと、聖人君子が倫理を説こうと、愚かな人類は永遠にフラクタルな悪夢を生み出し続けるのか。

できれば観たくない系の映画だけど、でもこのような現実が地球上にあるという事実を知らずにいることの方がもっと怖いから、やはり観てよかったのだろう。
監督であるフーベルト・ザウパー氏は、日本でのインタビューで次のように答えている。
「生命にとって、1番危険な懸念は知らないこと、無知だと思います。私は知的な戦いとして、このグローバリゼーションというコンテキストの中で、この仮面を剥ぐ、ということを使命に感じています。」(極にゃみ的にはこの日本語は理解できない)

しかし・・帰りに立ち寄ったマーケットで魚の切り身が並んでいるのを見た瞬間、吐きそうになった。コンビニ弁当とファミレスで食事をするのはやめようと思った。

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“ウソ”と“真実”、どちらが好き?

ヒトは、“都合のいいウソ”は、少しくらい怪しくても信じたがるのに、“不都合な真実”からは目を背けて見ようともしない生き物だ。だから、ずうぅ~っと前から「えーかげんなコトばっかり!」って指摘されてて、識者は見向きもしなかった“あるある”が人気番組の地位を保ってたワケで。ラクしてカンタンにやせるんだったら世の中に肥満者なんていないPhoto_110って!
・・って話じゃなくて、極にゃみ的には“都合が悪い真実はなかったことにする”って基本方針をしっかり貫いてる某大国がメーワクだなーって思ってて、えーっと、具体的に言うと、某米国、某C国、某I国が消滅してくれたら、人類の終末へのカウントダウンが一瞬だけでも止まるかなぁ、って思ってたんだけど、メーワク最右翼の米国にも、“誠実なハチドリ”がいた。
それは、“一瞬だけアメリカ大統領になった男”、アル・ゴア氏。映画『不都合な真実』(←公式サイトだけどFlashをDLしないと閲覧不可・・)を。

97年の京都議定書(COP3)に背を向けたアメリカは、完全に“都合の悪いものからは目を背ける”という姿勢だった。日本でも「環境保護より経済政策が優先」っていうスジが通ってない論理がまかり通っていたし。セッセと歩き、階段を登り、自動ドアの横の手開きドアを押し、暑い日には汗をかき、寒い日には着膨れて、みたいなジミな省エネ作戦をしてる私は、「こんなセコい努力、何の意味もない。いっそ、ぱーっと景気よくエネルギー使いまくってさっさとラクになる手助けをしてやろーか」と思ったことも一度や二度ではなかったけれど、ゴア氏に映画で指摘されてしまった。「人は、突然絶望にシフトする。中間のステップを無視して」・・・スミマセン、極にゃみ・・、じゃなくて極端で。バカにされても、眼前にむなしい結果が見えても、たとえ蛇でも、ハチドリにならねば。・・・ゴアさんもいろいろ苦労されたんですね。
とにかく、この映画は観てほしい。『不都合な真実』(←別サイト)
演出手法をうんぬんするのはさておき、希望を与えてくれる作品ではある。一時「消滅してくれないかな」とまで思った国だが、さっすがアメリカ人。ポジティブ!ちょっとだけ元気をもらいました。希望はあると説く、あなたの雄弁な演説を信じていいんですか、アル・ゴアさん。

ちなみに、ワンコインでこの作品を観ることができるテトラパックpresents エコサンデーキャンペーン実施中。

●エコサンデーキャンペーン 開催日●
2007年1月28日(日)
2007年2月 4日(日)
2007年2月11日(日)

●対象劇場●
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
TOHOシネマズ川崎
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
ナビオTOHOプレックス
TOHOシネマズ二条

*上記日程の中で対象劇場に限り、映画「不都合な真実」が500円で鑑賞できます。ゼヒゼヒ!

★阪神間の上映劇場
ナビオTOHOプレックス
OSシネマズ ミント神戸
TOHOシネマズ泉北
TOHOシネマズ高槻

これからは、酔っぱらってコンピュータの電源を落とさず寝たりとかしません!誓います!(ってホントか?)

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『硫黄島からの手紙』

クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作第2弾『硫黄島からの手紙』を観たが・・・。
Iojma 戦争ってものの、“あまりにケタ外れな浪費”(人命も、資源も・・)と、“超絶の馬鹿さ加減”にぐったりしてしまった。
人類はけっこうバカなイキモノだ。


←集団狂気の気味悪さをリアルに表現(中村獅童)。

極端に彩度が抑えられた映像。草木すら生えていない殺伐とした硫黄島の風景。この作品が描く世界はそんなビジュアルの中で、戦場というものの不条理をとても巧みに描きだしているんだろうと思う。作品の出来に文句をつけるつもりはこれっぽっちもないが、いくさのための武器やら兵器やらを作り出すエネルギーを、違う方面に発揮していたらきっと人類はもっと違う進化を遂げていただろうななどと、的外れなことを考えながら観た。
B_nishi

←“バロン西”(伊原剛志)は唯一カッコいいキャラだった・・・

上映終了後、後ろにいた客が「むごいことやねぇ」と言いながら疲れた足取りで席を後にしたが、私はむごいとか悲しいとかかわいそうとか、劇中人物に対する感情は全く湧かなかった。ただただ、“不条理”に対する漠然とした怒りのようなものを感じていた。でも、たぶん、それが監督の意図するところなのではないか、って気がしている。

先日、『散るぞ悲しき』を読んで、当時の硫黄島が持っていた意味だとか、栗林中将の置かれていた立場だとかを多少予備知識として持っていたために、細部に微妙な違和感がなくもなかったけれど・・・

Kuribayashi001 ←少々違和感あるけど、渡辺謙はいい味出してた。栗林中将は、も少しインテリっぽいキャラだろーって思ってたけど、微妙な表情とかを見ると「ラストサムライ」とは完全に違うキャラになっているのがわかる・・・

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『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』

秋の夜更けに、一人でゆっくり鑑賞するのにぴったりの作品。
Buena_vista_social_club“Buena Vista Social Club”は、ボトルネック・ギターの帝王ライ・クーダーと、キューバの老ミュージシャンで結成されたバンド。
名前の元となったのは、1932年にハバナに設立された会員制音楽クラブ。と言っても、社会の底辺で生きているような階層の、でも本当に音楽を愛している人々によって構成され、貧しいながらも週末には精一杯のお洒落をして音楽とダンスを楽しんだ場であったという。


キューバ以外ではほとんど知られていなかった隠れたミュージシャンにスポットライトを当てたのがこの作品の元になった同名アルバム。世界中で100万枚以上のセールを記録し、1997年にはグラミー賞を受賞。そして、映画ではハバナの情緒豊かな街並みを舞台に、ミュージシャンたちの人生の哀歓が情感豊かな音楽とともにフィルムに収められている。ラストを飾るNYカーネギーホールでの歴史的ステージも収められたこの作品は、「映画」というよりは音楽をメインにした壮大なオムニバスだ。

“老い”への入り口で戸惑っている私にとって、加齢というものは未知のおそろしげな世界なのだが、このラテン系ミュージシャンたちは、老いてなお魅力的に輝いている。ハッキリ言ってカッコイイ。歌姫オマーラ・ポルトゥオンドのセクシーな美しさときたら!

アホほど長い年月をただぼやーっと生きてきて、年のコトなんか考えたこともない私だけど・・。先月の誕生日、だーれも覚えてなんかいないその日のことを・・、足長おじさんみたいに、遠い空の彼方で覚えていてくれた人が世界にたったひとりだけいた。会うこともない人だけど、本当にうれしかった。このDVDは、今年私がたったひとつだけもらったBirthday Presentなんだ・・。

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