『明治維新という過ち-日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』

誰かにおすすめされて読んでみた本。連日カンヅメ時の過去本ネタ…
Meiji_ishin_aya_2が、とても強烈なインパクトがある本だった。
“歴史書としては異例の5万部を超えるヒット”だそうで、明治から今の政権にまでつながる、“長州閥”を徹底的に批判している。

「吉田松陰は山県有朋が創った虚像である!」
「久坂玄端は天皇拉致未遂犯である!」
「勝海舟は裏切り者である!」
「長州藩はテロリスト集団である!」

「ひょぇぇ…」と思いつつ読了。
これらについては、文献を引いて、証拠をきちんと書いておられるので、偽書とかトンデモ系ではないと思うのだが、表現がちょっと抒情的なので、イメージ的に損をしているのではと思わなくもない。
まぁお読みでない向きはご一読を。

「明治維新という過ち-日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト」
原田伊織 著
毎日ワンズ 
刊改訂増補版 2015年1月 初版発行

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『8月17日、ソ連軍上陸す-最果ての要衝・占守島攻防記』

読了したのはかなり前なのだが、カンヅメの一日だったので日記代わりに。
Simusyuとてもよい作品だと思った『終わらざる夏』で、占守島の戦いに興味がわいた。
新田次郎さんの小説は、ある程度の事実を元に書かれているようだけれど(戦闘の経緯など)、 実際には、いったいどういう状況だったんだろうかという疑問から手にしてみた一冊。

『8月17日、ソ連軍上陸す-最果ての要衝・占守島攻防記』
大野芳 著
2008年2月15日 初版発行
新潮社 刊

★戦後70年へ、北海道と戦争(どうしんweb)…ココ!
 このサイトにも占守島のことが記録されている。

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『日本会議の研究』

昨日、「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」が発表された。Photo
アベトモ…もとい、“森友学園”がらみで話題に上ることが多くなった著述家・菅野完氏の著書『日本会議の研究』が「読者賞」を受賞。極にゃみ的には、ちょうど先日、読み終えたばかりであった。

気味が悪いほどに右傾化が進んでいるこの国の閣僚たち(※後述)。
現政権は独裁と表現してもいいほどの暴走ぶりを見せ、しかも政体としての劣化ぶりは目に余るものがある。
(★山尾志桜里議員による金田法務大臣不信任決議案趣旨説明…ココ!←コレは必聴)
大臣としての適性を著しく欠く人やら、旧来の保守とは一線を画す、極右思想を隠そうともしない閣僚…
これらの流れの背景には、いったい何があるのか。その名前はあちこちで目にするものの、正体がよくわからなかった「日本会議」とは何なのか。
そういった問いに答える一冊。

投票で決める賞を受けたということは、多くの人が読んで、評価したということなのだろう。この国の中枢を動かしてきた闇に光が当たることで、ゆがんだ政治が正されていくきっかけになりますように。

『日本会議の研究』
菅野完 著
扶桑社新書2016年5月 初版発行

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『PEAKS No.91』2017年6月号

『PEAKS』6月号発売。第一特集は「単独縦走」。ソロでのテント泊山行をDsc00984テーマに、巻頭エッセイホーボージュンさん、九重連山、鳳凰三山、奥秩父での取材記事、ソロテントや山メシメニューの紹介など。 ほかに、「単独行の人」ってコトで、加藤文太郎・加藤則芳両氏の紹介、 “ひとりで山に行きたくなる”書籍の紹介など。

極にゃみ的には…いささかザンネンな、

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『PEAKS No.90』2017年5月号

『PEAKS』5月号が発売されてます。第一特集は「登山力 養成講座」。
Peaks90 知力・体力・経験値を上げて、ワンランク上の登山を目指すという内容。カラダの使い方、ウェアリングやパッキングのテクニック、ギアのメンテナンスなど、幅広い内容。
第二特集が「西へ。アルプスの向こう側」と題し、関西の山を紹介。
高橋庄太郎さんによる大峰奥駆け道のルポ、シェルパ斎藤さんによる小辺路の紹介、ガイドの島田和昭さんによる関西の岩場紹介など。
インタビュー記事で、Sky High Mountain Worksタクさんがアツく語ってます。極にゃみ的には、ラストパートの座談会にこっそり登場…

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『おばちゃんたちのいるところ』

ひとり暮らしのOLの部屋のチャイムが鳴った。
Obatyantati 押し売り勧誘泥棒レイプ犯…?の可能性を考えてビビりながら外を伺うと…
訪ねてきたのは、おばちゃんだった。

「えっ、おばちゃん」
「なんや、あんた、ひどい顔して」


つっかけサンダルに金と紫のスパンコールで虎模様を描いた化繊のセーター、といういでたちで現れたおばちゃんは、
「玄関せまっ」
と言いながらどしどしと上がり込んできた。

…という第一話から始まる短編集。これがなかなか面白かったのである。

『おばちゃんたちのいるところ』
松田青子 著
中央公論社 刊
2016年12月 初版発行

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別冊PEAKS『ソロトレッキングの山道具』

別冊PEAKS『みんなの山道具』シリーズ第四弾。
Photo山岳ガイド、アウトドアメーカーやショップのスタッフ、山小屋スタッフ、山岳カメラマン、アウトドアライターなど、業界関係者のうち、ソロでの山行を実践している46名がこだわりの装備を紹介する一冊。
3年前に発行された別冊PEAKS『テント泊の山道具』の後続企画だが、山道具は日進月歩しているので、この間に、トレンドも、定番ですらも微妙に変化していて面白い。


別冊PEAKS『ソロトレッキングの山道具
2017年2月27日 発行

極にゃみ的には、2見開き分の記事を担当させていただきました。
アノ、寒~い野外ロケは、この企画だったんです。

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『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』

大手メディアは、政権に不都合なことをまともに報じようとしない。
少し前のことだが、「報じるべきことをまっとうに取り扱っているのは東京新聞と沖縄2紙だけだと思う」と述べたら、「それは相当偏ってますね」と言われたことがある。
偏っている(と思われている)のは、私であり、それらの新聞でもある、という意味なのだろうけれど…

新聞が偏向している…。
もちろん、各紙にはそれぞれのスタンスがあり、同じ事件を報じても、切り口も表現もずいぶん違う。同じ事件を取り扱っても、読売や産経と、朝日や毎日ではずいぶん違う。
Okinawa_henkoマスメディアではさらっとしか紹介されていないようだが、Twitterの私のTLには、辺野古の情報が毎日のように入ってくる。現場から、リアルタイムで。
それは、取りも直さず私が辺野古の問題に関心を寄せているからなのだが、では、特に関心がないヒトたちには、いったいどう見えているのだろう?
TVなどのマスメディアにしか触れない人たちにとって、沖縄で起きていることは、どういうふうにとらえられているのだろう。
…そんな疑問から手にした一冊。

『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』
安田浩一 著
朝日新聞出版 刊


参考サイト
★「つぶせ」と言われた沖縄の新聞。本当に「偏向」しているのか
 【インタビュー前編】…ココ!
 【インタビュー後編】…ココ!
★ブック・アサヒ・コム【書評】
  斎藤美奈子(文芸評論家) …ココ!
★「現代の理論」【書評】
  編集委員・黒田貴史氏「沖縄の事実・歴史が記者を鍛える」…ココ!

例によって少し中身を紹介してみる。
まず、百田尚樹氏による沖縄への偏見に満ちた発言が紹介されている。

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『濃い味、うす味、街のあじ。』

2013年4月から毎日新聞夕刊に連載された人気コラムをまとめた一冊。
Koiaji_usuaji_2大阪、神戸、京都など京阪神の37店を奈路道程さんのイラストと共に紹介。神戸新聞社からエルマガジン社へ、
そして『Meets Regional』を創ってこられた、“街場”に詳しい編集者ならではの視点をじっくりと“味わえる”。

『濃い味、うす味、街のあじ。』
江弘毅 著 奈路道程 画
140B 刊
2016年7月 初版発行

江さんと言えば、「おとな旅・神戸」で酒場巡りツアーをされていたこともあり、参加してみたいと思ってたりもしてたのだけど、タイミングが合わず未遂(パンフレットのイラストは本書と同じ奈路道程さん)。

本書には、極にゃみ的に懐かしいお店とかも紹介されている。

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『帰郷』

自衛隊員は経験しているが、戦争は実体験としては知らない。Kikyoでも、戦争のときの話は年配者からたくさん聞いたという浅田次郎氏。
戦後70年を経て、実体験としての戦争を語れる人はどんどん少なくなってきている。
そしてこの国は、あの愚かな戦争を真摯に反省し、国際社会に向かって誓った“戦争放棄”という誠意を、放棄しようとしているように見える。
そんな中で、小説家としてできうる表現は何か。そんな思いで書かれたものなのではないだろうか。
「これは戦争小説ではなく反戦小説です」と述べておられる。
終わらざる夏』に続く、戦争というものがごく平凡な市民の、小さな幸せや平和な暮らしを奪い去る、理不尽さを描いた作品。
6作の独立した短編を編んだものだが、浅田氏ならではの、せつないけれど味わい深く、いろいろと考えさせられる佳作揃い。お勧めです。


『帰郷』
浅田次郎 著
2016年6月 初版発行
集英社 刊

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